脳梗塞、心筋梗塞の予防にナットウキナーゼ
日本の食卓ではお馴染みの食材である納豆。この煮大豆を納豆菌で発酵させた食品には様々な栄養が含まれていますが、特に注目されているのはプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)のナットウキナーゼです!
ナットウキナーゼには血栓の主成分であるフィブリンというタンパク質を分解する働きがあることがわかっています。またウロキナーゼという酵素を活性化させる働きもあります。ウロキナーゼは血栓を溶かす働きがあるのでナットウキナーゼは直接血栓を溶かす効果と血栓を溶かす酵素を活性化して間接的に血栓を溶かす効果の直接間接二つの血栓溶解効果があることになりますね。ウロキナーゼは血栓溶解のための医薬品として使われています。
ナットウキナーゼは血栓を溶かしやすくする作用があるので血栓が血管を詰まらせることで引き起こされる血栓症の脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果が期待されています。エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)を予防する効果も期待されています。
ナットウキナーゼは確かに血栓を溶かすのですが、ナットウキナーゼの分子量では腸から吸収されないこともわかっています。つまり経口摂取したナットウキナーゼが体内で血栓を溶かすことはないのです。しかし納豆を食べたら血栓分解物という血栓が分解された時にできる物質が血液中に増加したという報告もあります。
ナットウキナーゼは胃でタンパク質分解酵素によってペプチドにまで分解されますが、このペプチドの中に血栓溶解活性を持つものがあると考えられています。
納豆には血栓を溶解するナットウキナーゼだけでなく
血液凝固に必須なビタミンKも含まれています。ビタミンKには血液の凝固を促進する作用があります。そのため抗凝固薬のワーファリン(ワルファリン)を摂取している場合は納豆の摂取を控えなければなりません。サプリメントのナットウキナーゼはビタミンK2を取り除いてあるのでその点は心配ありません。
血栓は深夜から早朝にかけてできやすいので脳梗塞や心筋梗塞の予防のためにはナットウキナーゼを夜に摂るのが効果的です。エコノミークラス症候群を予防する場合はフライト前ですね。
Doctor's Best, Best Nattokinase, 2,000 FU, 90 Veggie Caps
ナットウキナーゼはFUという単位を使っています。フィブリン分解ユニットというナットウキナーゼの活性を示す単位です。その名の通りフィブリンを溶かす働きを示したものです。ナットウキナーゼの主な作用は血栓を作るタンパク質のフィブリンを溶かすことですからそこに焦点を当てているというわけです。2000FUがナットウキナーゼサプリメントの標準なので2000FUのものを買っておけば間違いありません。