フッ素なしのアミノ酸系ニーム歯磨き粉を個人輸入

　日本の歯磨き粉の多くはフッ素が含まれています。フッ素が入っていない歯磨き粉を買おうと思ったら日本製より海外製の歯磨き粉を個人輸入した方が選択肢がずっと広がります。日本ではフッ素入りが歯磨き粉のアピールポイントになっていますが、海外ではフッ素なしというのが商品のアピールポイントになっているんです。歯磨き粉にフッ素を入れることの是非についてはここでは論じません。それは医療の専門家にお任せしましょう。私個人としては歯磨き粉のフッ素は害ではないけど効果もあまりないのではないかと思っていますが。

　フッ素入りではない歯磨き粉が欲しい方は海外から個人輸入しましょう。iHerb（アイハーブ）ではいろんなフッ素なしの歯磨き粉が売られています。その中でも私が愛用していて特にお勧めなのはこれです！

Organix South, TheraNeem Naturals, Neem Therapé with Mint, Neem Toothpaste, 4.23 oz (120 g)

　これはミント味です。シナモン味もあります。どちらもあまり辛くはないと思います。シナモン味は甘みを感じることもあるくらい。

Organix South, TheraNeem Naturals, Neem Therapé with Cinnamon, Neem Toothpaste, 4.23 oz (120 g)

　ニームはインドの伝承医学で古くから使われている薬草です。その効力は村の薬局と呼ばれているほど。インドではニームの小枝を歯ブラシ代わりにして歯を磨いているんです。ニームには強力な抗菌作用があるので、歯周病（歯槽膿漏）の予防になることを、インド人は古代から知っていたんですね。

　オーガニックスサウス社のニーム歯磨き粉はこのニームを中心に様々な薬草を加えて作られた薬草歯磨き粉です。ニーム以外に入っている薬草はミント味とシナモン味で異なっています。ミント味の方にはブドウの種子、リコリス、クローブ、フェンネル、ペパーミント、スペアミントが入っています。シナモン味の方にはブドウの種子、リコリス、クローブ、カルダモン、スターアニス、シナモンが入っています。ただし使用感は殆ど変わりません。味の違いしかわかりません。ニーム、ブドウの種子、リコリス、クローブと共通しているハーブが多いですからね。どれも有名なハーブばかりです。スターアニスはちょっと珍しい気がしますが。ニームもブドウ種子エキスも特に強力な抗菌作用を持っているので虫歯菌や歯周病菌を殺菌してくれることが期待できますね。

　そしてこのニーム歯磨き粉のいいところは薬草たっぷりということだけではありません。歯磨き粉には洗浄剤、発泡剤が入っています。泡立ちをよくして気持ちよく磨けるようにするのと歯垢を落としやすくするためです。この洗浄剤、発泡剤には界面活性剤が使われています。この界面活性剤は水と油という混ざりにくいものを混ざりやすくする作用があります。これによって油が落ちやすくなるんです。石鹸も界面活性剤ですね。この界面活性剤には人体への毒性が懸念されているものがあります。有名なのはラウリル硫酸ナトリウムです。このラウリル硫酸ナトリウムは発がん性も指摘されている物質です（ただし科学的、医学的な根拠が証明されたことはありません）。口腔粘膜は皮膚よりも吸収しやすいので歯磨き粉に毒性のある物質を使うと非常に吸収されやすいので、歯磨き粉の安全性はとても重要になってきます。ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムといった硫酸系の界面活性剤を使ってもすぐさま体に悪影響が出るというわけではないのですが、それらを避けるということも考えてみるのもいいと思います。ラウリル硫酸ナトリウムはシャンプーにもよく入っていますが、それを避ける方々も多いのです。頭皮より口腔粘膜の方が浸透度が高いので歯磨き粉では尚更避けたほうがいいかもしれません。

　オーガニックスサウス社のニーム歯磨き粉では硫酸系の界面活性剤ではなくアミノ酸系の界面活性剤であるラウロイルグルタミン酸ナトリウムが使われています。アミノ酸は人体を構成している物質です。硫酸よりも人体と親和性が高いのです。アミノ酸系の界面活性剤は、良く言うと硫酸系の界面活性剤よりもマイルドな洗い心地、悪く言うと洗浄力が低いといった特徴を持っています。しかし私がこのオーガニックスサウス社のニーム歯磨き粉を使ってみた感じでは洗浄力は充分でした。日本の硫酸系の界面活性剤を使用した歯磨き粉よりも洗浄力が高かったと思うくらい。安心安全なアミノ酸系界面活性剤の歯磨き粉として及第点を与えることができるレベルです。泡も結構立つので洗い心地の使用感も満足の行くものだと思います。

　ニームを中心として強力な抗菌作用を持った様々な薬草たっぷりで、硫酸系ではなくアミノ酸系の界面活性剤で口腔粘膜への悪影響も少ない理想的な歯磨き粉です。ただし一つ欠点があります。それは歯ブラシが茶色に染まること！歯磨き粉が茶色なのです。そしてその色が歯ブラシに付いてしまうのです。歯はブラッシングをするので色が付くことはないとは思いますが。ホワイトニング系の歯磨き粉を求めている方にはお勧めできません。