iHerb(アイハーブ)でお勧めのサプリメント!

iHerb(アイハーブ)で個人輸入できるお勧めサプリメントを紹介していきます。

脂肪燃焼と育毛のラズベリーケトンに白斑の副作用の可能性

 ラズベリーとはキイチゴのことです。ラズベリーケトンはそのキイチゴに含まれている香り成分のことです。このラズベリーケトンに脂肪燃焼促進効果があることがわかって一躍大人気に。ハリウッドのセレブたちが愛用していたこともあって大ブームになりました。レディーガガさんやアンジェリーナ・ジョリーさん、キム・カーダシアンさんにミランダ・カーさんなど錚々たる有名人たちがラズベリーケトンでダイエットに励んでいます。

 唐辛子に含まれていて脂肪燃焼を促進する効果があるカプサイシンラズベリーケトンは構造が似ています。しかしその脂肪燃焼促進効果は同じではありません。なんとラズベリーケトンの脂肪燃焼促進効果はカプサイシンの3倍です!大ヒットするのも納得ですよね。ラズベリーケトンは脂肪分解酵素の働きを助ける作用があり、そのおかげで脂肪がガンガン分解されて痩せられるようです。

 さらにラズベリーケトンは育毛効果も報告されています。ラズベリーケトンは胃腸や皮膚の知覚神経を刺激する作用があります。そして胃腸や皮膚の知覚神経が刺激を受けるとIGF-1(インスリン様成長因子)という成長因子が増加するのです。成長ホルモンは加齢とともに分泌量が減少します。だから成長ホルモンによって作られるIGF-1も加齢とともに減少します。このIGF-1には毛母細胞を活発化して健康な毛髪の成長サイクルを維持する役割があるので、IGF-1が不足するとそれが乱れることになります。逆に毛根にIGF-1が充分にあれば、毛髪の成長サイクルが正常化して抜け毛を防ぎ、育毛を促進することになるのです。

 ダイエットにも育毛にも効果を発揮するラズベリーケトンは大人気サプリメントです。しかし問題が一つあります。ラズベリーケトンには白斑の被害を引き起こす疑いがあるのです!ラズベリーケトンを扱っている工場の従業員に白斑症状が出たことがわかっています。カネボウの化粧品で白斑被害が出ました。そのカネボウの美白化粧品にはロドデノールというカネボウが独自に開発した美白成分が使われていましたが、そのロドデノールの原材料はラズベリーケトンなのです。肌につける化粧品と経口摂取するサプリメントを同じように考えることはできないのかもしれませんが、このことは念頭に置いておいた方がいいと思います。

Healthy Origins, Razberi-K, Raspberry Ketones, 100 mg, 60 Capsules

ブラジルの高麗人参スマは有機ゲルマニウムが豊富

 スマ(パフィア)はアマゾン川流域に自生している低木性の蔓植物です。ブラジルではpara todoと呼ばれていました。英語にするとfor all things。万能薬ということですね。東アジアの万能薬が高麗人参なら、南米の万能薬はスマです。実際にスマはブラジルの高麗人参とも呼ばれています。中医学や漢方なら上品(上薬)、西洋風に言うならアダプトゲンの作用がスマにはあるんですね。特定の症状に効くのではなく、毎日継続的に摂取することで、ストレス全般に対する抵抗力を上げて、病気を未然に防ぐ薬草(ハーブ)ということです。

 スマには有機ゲルマニウムが豊富に含まれています。有機ゲルマニウムには免疫力を高める効果があります。有機ゲルマニウムインターフェロンを誘発します。インターフェロンはウイルスの増殖を抑えます。インターフェロンによってナチュラルキラー細胞やマクロファージが活性化され、体内のウイルスを攻撃して退治してくれます。このような免疫力向上効果を期待して、B型ウイルスによる慢性肝炎の治療薬として有機ゲルマニウムが用いられることもあるようです。また癌の予防効果も期待されています。スマにはこの有機ゲルマニウムがたっぷりなんですね。有機ゲルマニウムは体の隅々にまで酸素を届けてくれるとも言われています。細胞レベルで酸素量を増加させてくれるようです。

 さらにスマにはベータエクシステロンエクシステロイド配糖体も含まれています。これは筋肉や耐久力の向上に効果のある物質で、ステロイドのような副作用なく筋肉が増強できることから、ロシアのオリンピック選手はスマを利用してきました。このことからスマはロシアの秘密とも呼ばれています。ソ連の選手たちはエゾウコギ(エレウテロ)を使っていましたし、ロシアはアスリートのパワーアップのために薬草(ハーブ)を利用するのが上手いですね。

 そしてスマにはシトステロールとスティグマステロールというフィトエストロゲンが含まれています。女性ホルモンのエストロゲンのような作用を持つ植物性ホルモンが含まれているということです。スマは女性のためのハーブでもあるんですね。

 ブラジルの高麗人参と呼ばれていますが、スマと高麗人参は植物学的には別の植物です。その万能薬的な効果が似ているというだけですね。高麗人参は体に良いサポニンが豊富に含まれていますが、スマにもサポニンは含まれています。植物学的には別でも体に良い栄養素には共通点があるんですね。

Paradise Herbs, Brazilian Suma, 60 Veggie Caps

 パラダイスハーブ(Paradise Herbs)社のスマ(パフィア)は4倍濃縮です。つまり1カプセルに1600mg相当のスマが入っています。ネイチャーズウェイ(Nature's Way)社のスマは濃縮されていないので、パラダイスハーブ社の1カプセルとネイチャーズウェイ社の3カプセルが大体同じくらいということになりますね。そう考えるとパラダイスハーブ社の方が安かったりします。

田七人参(三七人参)は止血効果も持つ

 中医学や漢方で使われるウコギ科の薬草(ハーブ)では高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)が有名です。それらと比べると中国の雲南地方に生育する田七人参はちょっとマイナーかもしれません。しかし田七人参は高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)とはまた少し特徴が違っているので、別に下位互換というわけではありません。田七人参は三七人参とも呼ばれています。英語ではTienchi Ginseng、学名はPanax notoginseng。金不換と呼ばれるほど貴重な薬草(ハーブ)でした。お金で買えないほどの価値があったのです。なんせ田七人参は収穫までに3年から7年の歳月を要し(名前の由来です)、その際に土地の栄養をとことん吸い取ってしまうので、収穫した後10年は雑草すら生えなくなってしまうほどなのです。これでは貴重になるのも当然ですよね。

 高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)はサポニンを豊富に含んでいます。サポニンには血液をサラサラにする作用があります。だから高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)は血液サラサラ効果があるんですね。田七人参もサポニンたっぷりです。ところが田七人参は昔から止血のための薬草(ハーブ)として使われてきたのです。ベトナム戦争の時にベトナム兵は傷口に田七人参を主成分にした雲南百薬という薬を塗りこんで止血していました。それを見たアメリカ人はその効果に吃驚して、アメリカでも田七人参の研究が始まったのです。高麗人参にはこの止血効果はありません。止血効果のあるアミノ酸のデンシチンが含まれているのは田七人参だけですから。ただし血を止めるのは出血した時だけです。日常的に田七人参を経口摂取した場合は、その抗酸化作用によって血液をサラサラにして、血液の循環を改善してくれます。止血と抗凝血の両方を併せ持っているのが田七人参なのです!

 田七人参には血流を改善する効果があるため、高血圧や心臓病に対しての改善効果が期待されています。また肝臓を守る働きもあります。肝細胞の70パーセントを切除した患者に田七人参を投与することで、肝細胞の再生を促進し保護効果を発揮したという報告があります。

 田七人参には有機ゲルマニウムが豊富に含まれています。この有機ゲルマニウムインターフェロンを誘発します。インターフェロンにはウイルスの増殖を抑制し破壊することによってウイルス感染を防ぐ働きがあります。だから有機ゲルマニウムたっぷりの田七人参を摂ることで免疫力を活性化して風邪やインフルエンザにかかりにくくなるのが期待できるんですね。

 そして田七人参にはパナキサトリオールという血糖値を下げる成分も含まれています。パナキサトリオールは筋肉での糖の取り込みを促進します。筋肉の糖代謝が増加することによって、血中の糖が消費され、高血糖が改善されるのが期待されています。

 ちなみにサポニン配糖体のジンセノサイドの含有量は高麗人参より田七人参の方が多いと考えられています。ただしジンセノサイドは量だけでなく種類も重要なので一概に比較はできないのですが。高麗人参には含まれているけど田七人参には含まれていないジンセノサイドもあると思われますから。実際、精油成分は田七人参より高麗人参の方が種類が多いです。

Imperial Elixir, Tienchi Ginseng, 100 Capsules

 現在のところiHerbで買える田七人参(三七人参)の単体サプリメントインペリアルエリクサー(Imperial Elixir)のものだけのようです。インペリアルエリクサー社はジンセンをメインに取り扱っているメーカーです。田七人参のようなややマイナーなジンセンもちゃんとラインナップにあるとは流石ですね。

更年期障害や骨粗しょう症にブラックコホシュ

 ブラックコホシュは北アメリカが原産の植物です。ネイティブアメリカンの間で薬草(ハーブ)として使われてきました。主に女性の生理に関する症状に使われていたので、女の根と呼ばれていました。

 ブラックコホシュには女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似たエストロゲン様物質があると言われています。エストロゲンは女性の女性らしさを作るホルモンですね。40歳から60歳の女性に多い更年期障害は、卵巣の機能が衰えエストロゲンの分泌が減少することが原因の一つと考えられています。エストロゲンが低下することによって自律神経が乱れ、ほてりやイライラ、うつ状態などの様々な症状を引き起こします。ブラックコホシュのエストロゲン様物質によるエストロゲン作用で減少したエストロゲンを補うことで、更年期障害を和らげる効果が期待されています。

 骨粗しょう症は骨がスカスカになってもろくなる病気のことです。骨は壊しては作り壊しては作りを繰り返しています。この骨の吸収と形成は普段はバランスがとれているのですが、エストロゲンの分泌が低下すると骨の吸収が骨の形成を上回って骨がスカスカになってしまうのです。女性ホルモンのエストロゲンには骨芽細胞を活発にする作用があるから、エストロゲンが減少すると骨芽細胞より破骨細胞の勢力が上回ってしまうんですね。特に女性高齢者に骨粗しょう症が多いのはこういう理由だったんです。骨粗しょう症になると骨折しやすくなります。そして高齢者が骨折するとそのまま寝たきりになってしまう可能性が高いのです。たかが骨粗しょう症などと馬鹿にすることはできません。ブラックコホシュはエストロゲン作用を示すので、エストロゲンの低下による骨の代謝バランスの乱れを正常化する働きが期待されています。

 しかしブラックコホシュにはエストロゲン様物質が存在しないという研究結果も報告されています。子宮摘出手術を受けた患者にブラックコホシュを投与することでエストロゲン治療と同等の成果をあげたという報告もありますし、ブラックコホシュで更年期障害を改善したという報告も多々ありますので、エストロゲン様作用があるのではないかと思われますが、確かなことはまだ判明していません。

Nature's Way, Black Cohosh Root, 540 mg, 180 Capsules

 ブラックコホシュは胃に不快感をもたらす消化器系の不調が副作用として報告されています。ご注意を。

女性ホルモンの乱れによるニキビや月経不順にチェストツリー

 チェストツリーは地中海などの南ヨーロッパから中央アジアにかけて自生する植物です。和名は西洋ニンジンボク。このチェストツリーの果実であるチェストベリーが薬草(ハーブ)として利用されてきました。地中海やアジアに自生している植物ですが、特にドイツで用いられているようです。ドイツではチェストツリーがPMS月経前症候群)の治療薬として認可されているほど。黄体機能不全症にも用いられています。他にも古代ローマでは制淫薬として、19世紀のアメリカでは月経を促進する通経薬や母乳の分泌を促す催乳薬として利用されてきました。

 チェストベリーに含まれるエキスには、脳下垂体に働きかけて、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌を促進する作用があります。女性ホルモンの分泌を促すことによってチェストツリーは様々な効果を発揮するんですね。女性ホルモンの分泌を促進しホルモンバランスを整えることによって、ホルモンバランスの乱れによって生じた様々な症状を改善するのです。女性のためのハーブと言われているだけのことはありますね。

 チェストベリーにはテルペン類やフラボノイド類、イリドイド配糖体、アルカロイドなどの成分が含まれていて、これらが協調しながら働くことによって、黄体ホルモンのプロゲステロンの分泌を促進し、卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌を抑制します。プロラクチンの分泌も抑えるので、高プロラクチン血症に伴う黄体機能不全症の改善も可能なようです。月経前緊張症や月経不順の患者に投与されて好成績を収めてもいるようです。また女性ホルモンの乱れからくるニキビにも効果を発揮します。女性ホルモンの乱れからくるホルモンバランスの改善全般に効くようですね。更年期障害の緩和にも利用されています。

 チェストツリーは有効成分のAgnusidesが標準化されたものがお勧めですが、有効成分が標準化されていないチェストツリーが安くて大人気です。

Nature's Way, Vitex Fruit, 400 mg, 100 Capsules

 チェストツリーはVitex agnus-castusとも呼ばれています。chaste treeとvitexは同じものです。