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高麗人参と西洋人参(アメリカジンセン)の違い

 日本で一番有名な薬用植物といえば、高麗人参朝鮮人参、パナックスジンセン)がそれかもしれません。日本ではオタネニンジン(御種人参)の名前で江戸時代、正確には八代将軍徳川吉宗の時代から栽培されていました。ちなみに食卓によく上がる野菜の人参はセリ科の植物で、ウコギ科の植物である高麗人参とは全く別の植物です。

 高麗人参は中国、朝鮮半島では古くから漢方薬として用いられてきた植物で、その栽培の難しさ、希少価値から漢方の王様として君臨してきました。『神農本草経』では上品(上薬)に分類されています。高麗人参は一般的に6年ものが漢方薬として使用されます。6年かけて土壌から栄養を吸い取って育つのですから、高麗人参はとても栄養が豊富。ビタミンやアミノ酸がたっぷりです。そしてジンセノサイドと呼ばれる高麗人参に特有のサポニン配糖体が含まれており、これが高麗人参を漢方の王様たらしめているのです!

 ジンセノサイドには自律神経を整える効果や脳機能を賦活する効果、ストレスに対する抵抗力を上げる効果に低血圧を改善して体に活力を溢れさせる効果などなどがあります。虚弱体質の改善や肉体疲労の回復に昔から使われてきました。高麗人参を摂取するようになってから風邪を引かなくなったという体験談もよく聞きます。ウイルスや細菌に対抗するナチュラルキラー細胞を活性化する効果があるようです。まさに万能薬ですね。(高麗人参学名のパナックスジンセンは万能薬という意味です)

 しかし高麗人参には欠点もあります。高麗人参中医学や漢方では温の性質を持つ薬用植物とされています。体を温める力が強いということです。体が弱く冷えがちな人には抜群の効果を発揮するのですが、体が強く熱い人が摂取すると、その火をさらに煽りたててしまい、体が加熱状態になってしまうのです。のぼせてしまうんですね。こうなると如何に万能薬とはいえ逆効果です。イライラして怒りっぽくなったり、口の渇きや動悸、不眠などの副作用が生じることがあります。高血圧の方は更に血圧が上がってしまう可能性があるので高麗人参の摂取は禁忌です。漢方薬は体質に合っているどうかが重要なんですね。

 野菜の人参は高麗人参とは全く別の植物ですが、西洋人参(アメリカジンセン)高麗人参の仲間です。ジンセノサイドを含んでいます。しかし西洋人参に含まれているジンセノサイドには体を温める作用がありません。西洋人参は高麗人参とは逆に体を冷やす作用を持っています。高麗人参は温、西洋人参は涼、です。陰陽では陰が西洋人参で、陽が高麗人参です。西洋人参はその体を冷ます作用から、激しいスポーツで体に熱が溜まりがちなアスリートに多くの愛用者がいます。

 高麗人参は毎日摂取し続けると体が元気になり過ぎてオーバーヒートしてしまう可能性があるので、2週間摂取したら1週間の休止期間を設ける、という摂り方が一般的です。西洋人参は高麗人参のように体を一気に元気にするのではなく、ほどよく冷却しながらしっかりと力をつけさせるという働き方をするので、毎日摂り続けても構わないと言われています。

 また西洋人参には学習能力を向上させるジンセノサイド高麗人参より多く含まれているのです。含まれているジンセノサイドの種類は高麗人参の方がずっと多いのですが、こと学習能力に関するジンセノサイドの量に関しては西洋人参に軍配が上がるのです。

 虚弱体質や疲労が激しい時には高麗人参でブーストをかける、運動が好きな人や試験を控えている人などは西洋人参で穏やかに強壮効果を発揮させる、という風に使い分けるといいでしょう。

 高麗人参には紅参と白参の2種類があります。これは植物の種類の違いではなくて、生薬にする時の加工法の違いです。紅参の方が高価ですが、効果も高いので、紅参が人気です。

 薬用人参は英語ではジンセンと言いますが、ジンセンではインペリアルエリクサー(Imperial Elixir)が定番です。ジンセンをメインに扱っている会社で、紅参、白参、西洋人参、田七人参と豊富に取り揃えています。シベリア人参(エゾウコギ、エレウテロ)もあります。(ただしシベリア人参は厳密には高麗人参の仲間ではありません)

 インペリアルエリクサーの紅参です。

Imperial Elixir, Korean Red Ginseng, 100 Capsules

 そして西洋人参(アメリカジンセン)はこちら。

Imperial Elixir, American Ginseng, 100 Capsules