霊芝の効果は多糖類（βグルカン）とトリテルペンによるもの

　霊芝はサルノコシカケ科に属するキノコです。別名マンネンタケ。中国では紀元前からその存在を知られており『神農本草経』では上品/上薬に分類されています。日本でも『日本書紀』に記述が見られます。その希少価値からかつては幻のキノコと呼ばれていました。広葉樹の枯木などに生えるのですが、枯木10万本中に2～3本の確率でしか採取することができないので大変貴重でした。見つけても親兄弟にすら内緒にしてたとか。そんな幻のキノコですが1970年代に人工栽培に成功して幻ではなくなりました。今ではサプリメントとして普通に買えます。

　霊芝の主な有効成分は多糖類とトリテルペン類です。霊芝に含まれている多糖類のβ-Dグルカン（ベータグルカン）はナチュラルキラー細胞やマクロファージなどを活性化させる働きがあります。霊芝によって免疫細胞が刺激されるとTNFα（腫瘍壊死因子）やIL（インターロイキン）10といったサイトカイン（リンパ球から分泌される特殊なタンパク質）の産生が促進されます。このようにして免疫力が高まるようです。霊芝に含まれているトリテルペン類ではガノデリン酸が注目されています。ガノデリン酸は免疫グロブリンであるIgE抗体の過剰な放出を抑制します。その結果ヒスタミンの遊離が抑制されアレルギーを抑えると言われています。また副腎の機能も高めるのでアレルギー体質そのものを改善する効果も期待されています。これらの成分の働きによって霊芝は『神農本草経』で「久食軽身不老延年神仙」と称されるまでの薬草になっているのです。

　そんな霊芝ですが非常に硬いです。噛み切れないほど。硬いままでは充分に有効成分を摂取できないので胞子の殻が砕かれている製品を買うようにしてください。お勧めはこれです。

Life Extension, Reishi Extract Mushroom Complex, 60 Veggie Caps

　殻の砕かれた胞子と標準化された多糖類とトリテルペン類のエキスが組み合わされています。価格は他の製品より高めですが、品質はこちらの方が遥かに上と言っていいでしょう。霊芝の多糖類（ポリサッカライド）が標準化されている製品なら他に安いのがありますが、トリテルペン類まで標準化されているのはライフエクステンション社のものだけではないでしょうか。ましてや胞子の殻も砕いてあるものと言ったら。霊芝サプリメントの決定版だと思います。