iHerb(アイハーブ)でお勧めのサプリメント!

iHerb(アイハーブ)で個人輸入できるお勧めサプリメントを紹介していきます。

田七人参(三七人参)は止血効果も持つ

 中医学や漢方で使われるウコギ科の薬草(ハーブ)では高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)が有名です。それらと比べると中国の雲南地方に生育する田七人参はちょっとマイナーかもしれません。しかし田七人参は高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)とはまた少し特徴が違っているので、別に下位互換というわけではありません。田七人参は三七人参とも呼ばれています。英語ではTienchi Ginseng、学名はPanax notoginseng。金不換と呼ばれるほど貴重な薬草(ハーブ)でした。お金で買えないほどの価値があったのです。なんせ田七人参は収穫までに3年から7年の歳月を要し(名前の由来です)、その際に土地の栄養をとことん吸い取ってしまうので、収穫した後10年は雑草すら生えなくなってしまうほどなのです。これでは貴重になるのも当然ですよね。

 高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)はサポニンを豊富に含んでいます。サポニンには血液をサラサラにする作用があります。だから高麗人参や西洋人参(アメリカジンセン)は血液サラサラ効果があるんですね。田七人参もサポニンたっぷりです。ところが田七人参は昔から止血のための薬草(ハーブ)として使われてきたのです。ベトナム戦争の時にベトナム兵は傷口に田七人参を主成分にした雲南百薬という薬を塗りこんで止血していました。それを見たアメリカ人はその効果に吃驚して、アメリカでも田七人参の研究が始まったのです。高麗人参にはこの止血効果はありません。止血効果のあるアミノ酸のデンシチンが含まれているのは田七人参だけですから。ただし血を止めるのは出血した時だけです。日常的に田七人参を経口摂取した場合は、その抗酸化作用によって血液をサラサラにして、血液の循環を改善してくれます。止血と抗凝血の両方を併せ持っているのが田七人参なのです!

 田七人参には血流を改善する効果があるため、高血圧や心臓病に対しての改善効果が期待されています。また肝臓を守る働きもあります。肝細胞の70パーセントを切除した患者に田七人参を投与することで、肝細胞の再生を促進し保護効果を発揮したという報告があります。

 田七人参には有機ゲルマニウムが豊富に含まれています。この有機ゲルマニウムインターフェロンを誘発します。インターフェロンにはウイルスの増殖を抑制し破壊することによってウイルス感染を防ぐ働きがあります。だから有機ゲルマニウムたっぷりの田七人参を摂ることで免疫力を活性化して風邪やインフルエンザにかかりにくくなるのが期待できるんですね。

 そして田七人参にはパナキサトリオールという血糖値を下げる成分も含まれています。パナキサトリオールは筋肉での糖の取り込みを促進します。筋肉の糖代謝が増加することによって、血中の糖が消費され、高血糖が改善されるのが期待されています。

 ちなみにサポニン配糖体のジンセノサイドの含有量は高麗人参より田七人参の方が多いと考えられています。ただしジンセノサイドは量だけでなく種類も重要なので一概に比較はできないのですが。高麗人参には含まれているけど田七人参には含まれていないジンセノサイドもあると思われますから。実際、精油成分は田七人参より高麗人参の方が種類が多いです。

Imperial Elixir, Tienchi Ginseng, 100 Capsules

 現在のところiHerbで買える田七人参(三七人参)の単体サプリメントインペリアルエリクサー(Imperial Elixir)のものだけのようです。インペリアルエリクサー社はジンセンをメインに取り扱っているメーカーです。田七人参のようなややマイナーなジンセンもちゃんとラインナップにあるとは流石ですね。

更年期障害や骨粗しょう症にブラックコホシュ

 ブラックコホシュは北アメリカが原産の植物です。ネイティブアメリカンの間で薬草(ハーブ)として使われてきました。主に女性の生理に関する症状に使われていたので、女の根と呼ばれていました。

 ブラックコホシュには女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似たエストロゲン様物質があると言われています。エストロゲンは女性の女性らしさを作るホルモンですね。40歳から60歳の女性に多い更年期障害は、卵巣の機能が衰えエストロゲンの分泌が減少することが原因の一つと考えられています。エストロゲンが低下することによって自律神経が乱れ、ほてりやイライラ、うつ状態などの様々な症状を引き起こします。ブラックコホシュのエストロゲン様物質によるエストロゲン作用で減少したエストロゲンを補うことで、更年期障害を和らげる効果が期待されています。

 骨粗しょう症は骨がスカスカになってもろくなる病気のことです。骨は壊しては作り壊しては作りを繰り返しています。この骨の吸収と形成は普段はバランスがとれているのですが、エストロゲンの分泌が低下すると骨の吸収が骨の形成を上回って骨がスカスカになってしまうのです。女性ホルモンのエストロゲンには骨芽細胞を活発にする作用があるから、エストロゲンが減少すると骨芽細胞より破骨細胞の勢力が上回ってしまうんですね。特に女性高齢者に骨粗しょう症が多いのはこういう理由だったんです。骨粗しょう症になると骨折しやすくなります。そして高齢者が骨折するとそのまま寝たきりになってしまう可能性が高いのです。たかが骨粗しょう症などと馬鹿にすることはできません。ブラックコホシュはエストロゲン作用を示すので、エストロゲンの低下による骨の代謝バランスの乱れを正常化する働きが期待されています。

 しかしブラックコホシュにはエストロゲン様物質が存在しないという研究結果も報告されています。子宮摘出手術を受けた患者にブラックコホシュを投与することでエストロゲン治療と同等の成果をあげたという報告もありますし、ブラックコホシュで更年期障害を改善したという報告も多々ありますので、エストロゲン様作用があるのではないかと思われますが、確かなことはまだ判明していません。

Nature's Way, Black Cohosh Root, 540 mg, 180 Capsules

 ブラックコホシュは胃に不快感をもたらす消化器系の不調が副作用として報告されています。ご注意を。

女性ホルモンの乱れによるニキビや月経不順にチェストツリー

 チェストツリーは地中海などの南ヨーロッパから中央アジアにかけて自生する植物です。和名は西洋ニンジンボク。このチェストツリーの果実であるチェストベリーが薬草(ハーブ)として利用されてきました。地中海やアジアに自生している植物ですが、特にドイツで用いられているようです。ドイツではチェストツリーがPMS月経前症候群)の治療薬として認可されているほど。黄体機能不全症にも用いられています。他にも古代ローマでは制淫薬として、19世紀のアメリカでは月経を促進する通経薬や母乳の分泌を促す催乳薬として利用されてきました。

 チェストベリーに含まれるエキスには、脳下垂体に働きかけて、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌を促進する作用があります。女性ホルモンの分泌を促すことによってチェストツリーは様々な効果を発揮するんですね。女性ホルモンの分泌を促進しホルモンバランスを整えることによって、ホルモンバランスの乱れによって生じた様々な症状を改善するのです。女性のためのハーブと言われているだけのことはありますね。

 チェストベリーにはテルペン類やフラボノイド類、イリドイド配糖体、アルカロイドなどの成分が含まれていて、これらが協調しながら働くことによって、黄体ホルモンのプロゲステロンの分泌を促進し、卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌を抑制します。プロラクチンの分泌も抑えるので、高プロラクチン血症に伴う黄体機能不全症の改善も可能なようです。月経前緊張症や月経不順の患者に投与されて好成績を収めてもいるようです。また女性ホルモンの乱れからくるニキビにも効果を発揮します。女性ホルモンの乱れからくるホルモンバランスの改善全般に効くようですね。更年期障害の緩和にも利用されています。

 チェストツリーは有効成分のAgnusidesが標準化されたものがお勧めですが、有効成分が標準化されていないチェストツリーが安くて大人気です。

Nature's Way, Vitex Fruit, 400 mg, 100 Capsules

 チェストツリーはVitex agnus-castusとも呼ばれています。chaste treeとvitexは同じものです。

前立腺がんと肺がんの予防にリコペン(ライコマート)

 リコペンはカロテノイドの一種です。リコピンとも言います。コペンは英語読みリコピンはドイツ語読み、なので、どっちが正しいとか、どっちが間違っているとかではありません。カロテノイドとは植物が紫外線や虫、病気から自分の身を守るために作り出す色素のことです。リコペンは赤色の色素なので、赤色の植物に含まれています。スイカやピンクグレープフルーツなど。しかしリコペンと言ったらトマト!というくらいトマトに含まれていることで有名ですね。

 カロテノイドにはベータカロテンのように体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAがあります。でもリコペンは体内でビタミンAに変換されることはありません。プロビタミンAではないんです。抗酸化作用こそベータカロテンの2倍ビタミンEの100倍と強力なものですが、他にも抗酸化作用を持つ成分は存在するので特にリコペンを摂取する必要はないと感じるかもしれません。しかしリコペンにはある特徴があったのです。

 トマトをたくさん食べる地域では前立腺がん肺がんの発生率が低いという報告があります。このことからリコペンに前立腺がんと肺がんの予防効果があるのではないかと考えられているのです!リコペンを摂取することで前立腺がんと肺がんの予防に効果があったという研究結果も報告されているようです。前立腺がんの患者にリコペンを投与して前立腺がんの細胞増殖を抑制する作用もあったとか。がん細胞は栄養補給のために新しく血管を作りますが、リコペンにはそのがん組織の血管新生を阻害する効果もあるようです。これはリコペンが前立腺や睾丸に溜まりやすいという性質を持っているからだと思われます。

 リコペンは抗酸化作用を持っているので、悪玉コレステロールの酸化を防止し血栓ができるのを防いで血流を改善する効果もあります。血流が改善されると体の隅々にまで栄養が届いて細胞が活性化するので、代謝が上がり脂肪が蓄積されにくい体になり、肥満を防止することができます。一頃ブームになったトマトでダイエットというのはリコペンの抗酸化作用のおかげなんですね。リコペンの抗酸化作用は動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を予防する効果があります。トマトが赤くなると医者が青くなる、ということわざがヨーロッパにはあります。科学的には知らなくても経験的にトマトに含まれているリコペンの抗酸化作用を知っていたのでしょうね。

 サプリメントは栄養素がぎゅっと濃縮されているとはいえ、生の野菜に勝てないことも多々あります。やはり食事がメインでサプリメントはあくまで補助なんでしょう。しかしリコペンに関しては生のトマトよりサプリメントの方が吸収率が良いんです!リコペンは加熱加工してある方が吸収率が高いんです。トマトジュースやトマトケチャップの方が生のトマトより体によく吸収される。サプリメントも生のトマトよりよく吸収されるようです。

 リコペンサプリメントイスラエルの会社であるライコレッド(LycoRed)のライコマート(Lyc-O-Mato)で決まりです。リコペン世界のトップシェアを獲得しています。ライコマートには遺伝子組み換えのトマトは使われていません。これを原末に使っている製品ならどれを選んでも構いません。

Jarrow Formulas, Lyco-Sorb Lycopene, 10 mg, 60 Softgels

 このジャローフォーミュラズ社のリコペンはライコマートを用いているだけでなく、大豆レシチンを一緒にすることで吸収率を更に高めています。

糖質制限、低炭水化物アトキンスダイエットの危険性

 アトキンスダイエットとはアメリカ人の医師ロバート・アトキンスが発明したダイエット法です。低炭水化物ダイエット、ローカーボダイエットなどとも呼ばれています。内容をかいつまんで説明すると、炭水化物の摂取を控えることで糖分の代わりに脂肪をエネルギー源として使う体に体質改善しよう、というものです。炭水化物の摂取を控えると血糖の代わりに脂肪がエネルギーとして利用されます。脂肪が分解されてエネルギーになったものをケトン体と言います。このことからアトキンスダイエットはケトン式ダイエットとも呼ばれています。炭水化物以外のタンパク質や脂質は特に摂取を控える必要はなく好きに食べていい(もちろん食べ過ぎは駄目ですが)という利点があったので大ブームを巻き起こしました。

 ちなみに炭水化物の摂取を減らすと痩せるのか、と言われたら、痩せます。私は夕食で炭水化物を摂らないようにしたら確かに痩せました。しかし朝食と昼食では炭水化物を摂っているので、ケトン体をエネルギー源として使う体になったわけではないと思います。単にカロリーの摂取量が減ったというだけの話でしょう。常識的な範囲内で炭水化物の摂取を控えるダイエット法ならまず問題はないと思います。

 しかしアトキンスダイエットは糖分をエネルギーとして利用する体から脂肪をエネルギーとして利用する体に作り変えるものです。そのため極端な食生活になってしまいます。主な問題は二つ。一つは脳のエネルギー源は基本的にブドウ糖だということ。ブドウ糖がない場合、いわば非常食としてケトン体が脳のエネルギー源になることはわかっていますが、それを長期的に続けた場合どうなるのか。そしてもう一つの問題は炭水化物の摂取を控えて減ったカロリーの分をタンパク質で補うようにすると脂肪分を過剰摂取してしまうということ。お肉をたくさん食べると悪玉コレステロールを増やし血液をドロドロにする動物性の脂肪もたくさん摂取することになってしまいます。心臓血管系に悪影響を与える可能性があります。また大量のタンパク質を摂取すると老廃物を処理するために腎臓に過大に負担がかかり腎臓疾患を引き起こす可能性もあります。じゃあタンパク質と脂肪の摂取も減らせばいいじゃないか。ってそれはアトキンスダイエットじゃなくてただのカロリー制限ですね。

 アトキンスダイエットで脂肪の分解を促進し、目標体重に達したら炭水化物の摂取を徐々に増やして食生活をバランスの良いものにしていく、のでしょうが、その判断も素人には難しそうです。下手に炭水化物の摂取量を増やすとリバウンドが起きる危険性もあります。インスリン抵抗性が高まって炭水化物中毒になった肥満の方にはアトキンスダイエットも有効かもしれませんが、そうでない方は様々な危険性があることも認識しておいた方がいいと思います。どうも辛口になってしまいましたが、ケトン体をエネルギー源として利用する体に作り変えるために極端に炭水化物、糖質を制限するのではなく、カロリーを制限する時に炭水化物、糖質を優先的に減らしていく、という意味での低炭水化物ダイエット、糖質制限ダイエットはダイエット法として優れていると思います。アトキンスダイエットがその火付け役の一つなのは確かですから、そういう意味ではロバート・アトキンス博士は偉大な人物だったのかもしれません。

 iHerbではアトキンス博士の名を冠したアトキンスバーというものが売っています。私もアトキンスダイエットとは関係なく、血糖値を急上昇させない低糖質、低炭水化物のお菓子としていくつか買ってみました。いろいろ食べてみましたが基本的にはどれも美味しいとは思いませんでした……。唯一美味しいと思ったのはこれです。

Atkins, Advantage, Dark Chocolate Decadence Bar, 5 Bars, 1.6 oz (44 g) Per Bar

 これは普通に美味しいチョコレート菓子でした。ちなみにアトキンスバーはどれも食物繊維が豊富なので整腸効果は抜群でした。味にあまり拘らずお菓子感覚(実際にお菓子なんですが)で食物繊維を補給したい場合にはアトキンスバーもいいかもしれませんね。