ブラジル産のグリーンプロポリスとレッドプロポリスの違い
プロポリスとは蜜蜂が集めた樹木の樹脂を蜜蜂が分泌する蜜蝋や唾液と合わせて作った物質です。蜜蝋は蜜蜂の蝋分泌腺から分泌されたものでサプリメントのカプセルやソフトジェルに使われていることがあります。
蜜蜂はプロポリスを何のために作るかというと巣を守るために作るんです。プロポリスを巣の壁の隙間に塗っておくとその強い抗菌効果のおかげで腐敗や微生物の害から巣が守られるというわけです！プロポリスは古代ギリシャでも既に確認されていました。ギリシャ語でプロは前、ポリスは都市という意味です。都市の前、巣の入り口を守る守り神というわけですね。哲学者のアリストテレスもプロポリスについて触れています。古代ギリシャの時点で既に養蜂業は存在しており、その頃からプロポリスはその高い抗菌力を活かして切り傷や腫れ物の治療、感染症の予防に使われていたんです。蜜蜂の巣には数万匹もの蜜蜂がいて密度が高く湿気も多いのにカビが生えません。プロポリスの抗菌力のおかげです。プロポリスには蜜蜂が樹木から集めた樹脂が含まれているわけですがその樹脂にはフラボノイドがたっぷり入っています。40種類以上のフラボノイドの抗菌力がローヤルゼリーのデセン酸と並んでプロポリスを天然の抗生物質とまで称される存在にしているわけですね。他にテルペン類という成分も含まれています。
プロポリスは蜜蜂が樹木から樹脂を集めて作るわけですから、とうぜん集める対象となった樹木によってプロポリスにも違いが出ることになります。主にヨーロッパタイプとブラジルタイプにわけられます。ヨーロッパタイプとは言ってもヨーロッパ以外の中国、オーストラリア、ウルグアイなども含まれていますから、ブラジル以外のプロポリスのことをヨーロッパタイプのプロポリスと呼ぶと考えておいていいと思います。ヨーロッパタイプはフラボノイドが豊富、ブラジルタイプはテルペン類が豊富という特徴があります。ブラジルタイプにもフラボノイドは豊富に含まれていますが、ヨーロッパタイプにはテルペン類はほとんど含まれていません。
だからどちらのプロポリスが良いかというとブラジルタイプがプロポリスの最高級品と考えられています。ブラジルは亜熱帯で温度と湿度が高いです。ということは蜜蜂の大敵であるウイルスやバクテリアも増殖しやすいということです。そのためにブラジルの蜜蜂はより抗菌力の高いプロポリスを作る必要がありました。そしてブラジルは非常に豊かな植生を誇っています。アマゾン川流域には素晴らしい薬効を持った植物が多く薬木、薬草の宝庫とも呼ばれています。ブラジルの蜜蜂はそんな薬木からプロポリスの原料を集めてくるわけです。
ブラジルタイプのプロポリスは最高級品なわけですがそのブラジルタイプの中でも特に高品質なのは最上級品のグリーンプロポリスです！グリーンプロポリスはバッカリス（アレクリン）というキク科の植物から集めた樹脂で作られています。名前の通り緑色をしています。このバッカリスから作られたプロポリスは桂皮酸誘導体（アルテピリンC）という、ヨーロッパタイプにはほとんど含まれていない成分が非常に豊富なのです！この桂皮酸誘導体（アルテピリンC）がグリーンプロポリスをプロポリスの王様たらしめている、と言っても過言ではありません。
プロポリスにもランクがあって、ブラジルタイプがヨーロッパタイプより高ランクで、ブラジルタイプの中でもグリーンプロポリスが特に高ランクで、といった風にプロポリスには細かい等級が存在するのですが、グリーンプロポリスの中にも等級が存在します。最高のSランクはウルトラグリーンプロポリスです！
NaturaNectar, All Natural Green Bee Propolis, 60 Veggie Caps
これは最上級品であるウルトラグリーンプロポリス100パーセントです！蜜蝋と不純物を取り除いて抽出されています。このグリーンプロポリスの産地はグリーンプロポリス最高の産地と定評のあるブラジルのミナスジェライス州です。ケルセチンをはじめとしたフラボノイドの成分も標準化されています。
また最近レッドプロポリスも発見されました。
NaturaNectar, All Natural Red Bee Propolis, 60 Veggie Caps
レッドプロポリスはフラボノイドが豊富で活性酸素を除去する抗酸化力が高いのが特徴です。グリーンプロポリスにはないフラボノイドが含まれていることも確認されています。希少なので非常に高価。なんとグリーンプロポリスよりも高いです。まだまだ明らかになっていない部分が多いのですが、今後グリーンプロポリスの王座を脅かす存在になるやもしれません。
グリーンプロポリスは桂皮酸誘導体（アルテピリンC）が入っているのが特徴で、レッドプロポリスはフラボノイドが非常に豊富なのが特徴と、グリーンプロポリスとレッドプロポリスの違いを覚えておきましょう。
プロポリスはケルセチンなどのフラボノイドが豊富なので花粉症などのアレルギーを改善する効果がありますが、プロポリス自体がアレルギーを引き起こす可能性もあります。蜂アレルギーを持っている方は摂取を控えましょう。
