胃潰瘍にはプロマックのL-カルノシン亜鉛(ポラプレジンク)
胃潰瘍とはピロリ菌や胃酸などによって胃粘膜が傷つけられて粘膜や組織の一部がなくなる病気です。カルノシンと亜鉛の錯体であるL-カルノシン亜鉛(ポラプレジンク)は胃粘膜の損傷した部位に付着して胃粘膜を修復する効果があります!日本ではプロマックという製品名で胃潰瘍治療の医薬品として販売されていますが(日本では医師の処方箋が必要です)、海外から個人輸入することもできます。
Doctor's Best, PepZin Gl, Zinc-L-Carnosine Complex, 120 Veggie Caps
このペプジンGIは日本の企業が開発しました。L-カルノシン亜鉛を摂ると胃の中でカルノシンと亜鉛にわかれて亜鉛が胃粘膜の損傷した部位に付着して胃粘膜を治してくれます。亜鉛の創傷治癒促進効果は有名ですね。胃粘膜の防御因子を増強してくれます。膜を安定化させるのです。
またL-カルノシン亜鉛にはヘリコバクター・ピロリ菌の増殖を抑制する効果もあります。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃潰瘍の原因となる菌です。慢性胃炎の原因にもなります。
カルノシンはβ-アラニンとL-ヒスチジンという二つのアミノ酸が結合したイミダゾールペプチドです。ペプチドとはアミノ酸が数個つながったものでアミノ酸とタンパク質の中間の存在です。イミダゾールペプチドは鶏肉などに多く含まれており疲労回復効果が最近注目されていますね。ペプジンGIはこのイミダゾールペプチドであるカルノシンと亜鉛を結合させてあるわけです。
ペプジンGIは亜鉛を補給する目的ではなく胃潰瘍の治療目的で摂取するものですが、L-カルノシン亜鉛の吸収率は50パーセントから60パーセントとなかなか高く亜鉛を補給する役割も果たしてくれそうです。亜鉛が不足すると味覚障害になるので味覚障害を治すためにプロマックを摂ることもあります。亜鉛を摂ると味を感じる味蕾細胞が増殖します。しかしペプジンGIの亜鉛の量がそもそも少ないので亜鉛を補給したいのならL-オプチジンクといった製品を摂った方が効率的でしょう。
Now Foods, L-OptiZinc, 30 mg, 100 Capsules
ただしそれらの亜鉛サプリメントに胃潰瘍の治療効果はありません。胃潰瘍の治療効果がある亜鉛サプリメントはL-カルノシン亜鉛であるペプジンGIのみです。亜鉛は人体で重要な働きをする必須ミネラルなので亜鉛を摂ることで傷の治りが早くなるというのはあるでしょうけど。