セントジョーンズワートのペリカでセロトニン濃度を高める
うつ病は脳内の神経伝達物質であるセロトニンの不足が原因のことがあります。うつ病の薬であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)はセロトニンの再取り込みを阻害することによってシナプス間のセロトニンの量を増やして、うつ病を治すことができるのです。
それと同等の効果を持ち、ハーブ先進国であるドイツでは処方箋の必要な医薬品として扱われているのがセントジョーンズワートです!和名を西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)と言います。アメリカでは医薬品ではなくサプリメントですが、サンシャインハーブやハッピーハーブと呼ばれ、精神を安定させて気分を向上させるハーブサプリメントとして親しまれています。ヨーロッパでは悪魔を追い払うハーブと言われ、古代ギリシア時代から民間薬として利用されてきました。
セントジョーンズワートに含まれているヒペリシンはセロトニンを分解する酵素の働きを抑えます。これがセントジョーンズワートの一番重要な有効成分です。これが0.3%に標準化されている製品を買うようにしましょう。セントジョーンズワートには他にもヒペルフォリン(セロトニンの再取り込みを抑える働きがある)などの成分が含まれており、これらの有効成分の相互作用によって、脳内のセロトニン濃度を高めて、ストレスのイライラや気分の落ち込みを防ぎ、自律神経失調症や更年期障害、軽症度から中等度のうつ病を癒やすことができるのです。
SSRIやMAOI(モノアミン酸化酵素阻害薬)といった医薬品ほど即効性はありません。セントジョーンズワートは2~4週間程度継続して初めて効果が現れてきます。医薬品と比べ効きは遅いですが、その分医薬品に見られるような副作用はありません。単独使用では安全性が確認されているハーブですが、抗うつ薬と併用するのは危険なので絶対にやめてください!
副作用として日光過敏症が報告されているので日光を浴びて発疹などの皮膚症状が出たら摂取を中止しましょう。
ナウフーズのセントジョーンズワートはヒペリシンがちゃんと0.3%に標準化されています。しかも安い!
Now Foods, St. John's Wort, 300 mg, 250 Veggie Caps
試してみるならこれでしょう。
またセントジョーンズワートではペリカ(Perika)も有名です。
Nature's Way, Perika, St. John's Wort, 60 Tablets
こちらはヒペリシンではなく、ヒペルフォリンが3パーセントに標準化されています。ヒペリシンを0.3%に標準化する方が主流だと思います。ヒペルフォリンを標準化してある製品は珍しいですね。これはヒペルフォリンが不安定で時間が経つと劣化して効力を失いやすい成分だからです。ペリカは特許を取得したHyperiSure Systemによって活性物質のヒペルフォリンを安定させて効力を長持ちするようにしています。安定化が難しいヒペルフォリンを独自の安定化技術で安定させていることが、ペリカがセントジョーンズワートの定番ブランドとして信頼を得ている理由なんですね。ヒペルフォリンを標準化しているからといって、ヒペリシンが含有されていない、ということにはなりません。一方、ヒペリシンを標準化してあっても、時間とともに劣化していく不安定なヒペルフォリンが含有されている、という保証はありません。ペリカはヒペルフォリンを含んでいることをしっかり保証しています。ヒペリシンを標準化してある製品より、ヒペルフォリンを標準化してあるペリカの方が、ワンランク上のセントジョーンズワートサプリメントと言って良さそうです。
うつ病にはストレスホルモンのコルチゾールを抑えて海馬の萎縮を回復させるホスファチジルセリンも効果があると言われています。