NAC(N-アセチルシステイン)とL-システインの違い
ハイチオールCの主成分で色白サプリメントの定番ともいえるL-システイン。それと同じシステインの名を冠したN-アセチルシステイン(NAC)というサプリメントもあります。ではL-システインとN-アセチルシステインはどう違うのでしょうか。簡単に言うとL-システインは肌に特化したサプリメント、N-アセチルシステインは解毒に特化したサプリメントということになります。
鉛や水銀、カドミウムといった毒性の強い重金属は一度体に入ってしまうとなかなか出ていってくれません。N-アセチルシステインはこれらの有害な重金属と結びつく性質を持っているので、重金属を結びつけて体外へ排出してくれる作用を持っています。ただしN-アセチルシステインは亜鉛とマグネシウムといったミネラルの排出も促進してしまうので、そこは注意が必要です。N-アセチルシステインを摂取する時は、亜鉛とマグネシウムのサプリメントも一緒に摂るようにしましょう。
体内にはグルタチオンという超強力な抗酸化物質がありますが、N-アセチルシステインはこのグルタチオンの前駆物質でもあります。N-アセチルシステインを摂取するとグルタチオンが増えるというわけです。抗酸化物質のグルタチオンが増えることで、細胞を傷つける活性酸素を除去して体を守ることができます。解毒(デトックス)サプリなだけでなく、抗老化(アンチエイジング)サプリでもあるわけですね。ただしこのグルタチオンを増加させる作用はL-システインも持っています。
N-アセチルシステインではジャローフォーミュラズ社の製品がクイックリリースとサステインリリース(タイムリリース)の合体型タブレットになっていて非常に高品質です。
Jarrow Formulas, N-A-C Sustain, N-Acetyl-L-Cysteine, 600 mg, 100 Tablets
3分の1がクイックリリースになっていて、これはすぐに体に吸収されます。残りの3分の2はサステインリリース(タイムリリース)になっていて、こちらはゆっくり時間をかけて体内に吸収されていきます。だから高い血中濃度を維持して効果が持続するんですね。
N-アセチルシステインはカンジダ菌やイースト菌の好物なので、N-アセチルシステインを摂取するとこれらの菌が増えてしまいます。だからN-アセチルシステインを摂取する時は乳酸菌などのプロバイオティクス製品も一緒に摂ってカンジダ菌やイースト菌の増加を抑える必要があります。