iHerb(アイハーブ)でお勧めのサプリメント!

iHerb(アイハーブ)で個人輸入できるお勧めサプリメントを紹介していきます。

アルカロイドのヒューペルジンAは天然のピラセタム

 スマートドラッグまたはヌートロピックといえばピラセタムとヒデルギンが定番です。ピラセタムは元々アルツハイマー認知症の治療薬として開発されました。ところがその後、学習能力の向上に効果があることがわかって、学生の間で人気になりました。アルツハイマー認知症を改善させる薬をアルツハイマー認知症ではない健康な人が摂ると、さらに記憶力がアップするというわけです。アメリカでは大学生が試験前にピラセタムを摂ることもあるそうですよ。ピラセタムが学習能力を上げるのには様々なアプローチがありますが、その中でも脳内のアセチルコリン濃度を上昇させる効果に注目です。

 アセチルコリンは脳内の神経伝達物質の一つで、記憶形成で重要な役割を果たすことがわかっています。山口大学の研究によると、学習前後の海馬内のアセチルコリン濃度を測定した結果、学習中にアセチルコリンの分泌量が増加し、学習後も高い濃度を維持したとのことです。アセチルコリンエピソード記憶の形成に必要です。アルツハイマー認知症の患者はエピソード記憶の形成が困難になります。アルツハイマー認知症の方は脳内のアセチルコリン濃度が低いことがわかっています。脳内のアセチルコリンの濃度を上昇させる薬がアルツハイマー認知症の新薬になると期待されています(残念ながらアルツハイマー認知症を完治させる薬はまだ開発されておりません)。アセチルコリン濃度を上げるピラセタムも元々はアルツハイマー認知症の治療薬でしたね。加齢とともに脳内のアセチルコリン濃度は低下しますが、これが脳機能が衰える原因の一つと考えられています。

 アセチルコリンは学習能力、記憶力、思考力に密接に関わった脳内神経伝達物質です。アセチルコリンアセチルコリンエステラーゼという酵素によってコリンと酢酸に分解されますが、この酵素の働きを阻害してアセチルコリンの分解を阻止することで脳内のアセチルコリン濃度を上げるのが、天然のピラセタムと言えるヒューペルジンAです。

 ヒューペルジンAはトウゲシバに含まれているアルカロイドです。トウゲシバはヒカゲノカズラ科のシダ植物ですが、その姿からスギゴケというコケ植物の大きなものと勘違いされることもあります。中国原産の植物ですので、中医学で伝統的に使われてきました。中国では千層塔(恐らく見た目から付けられた名前でしょう)とも呼ばれ、発熱や炎症の治療に用いられてきました。田七人参と同じように金不換の別名を持っています。お金で買えない価値がある、ということですね。このトウゲシバに含まれているアルカロイドであるヒューペルジンAに、アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害して脳内のアセチルコリン濃度を上げる働きがあることがわかって、アルツハイマー認知症の改善や学習能力、記憶力の向上に役立つのでは、という期待が向けられています。

 またヒューペルジンAにはベータアミロイドストレスモデルにおいてアポトーシス(細胞死)に対してニューロン(神経細胞)を保護する働きがあることがわかっています。神経細胞を保護する特性もあるようですね。ヒューペルジンAはアセチルコリンエステラーゼの阻害と神経細胞保護の二つの作用によって、脳機能を改善し、記憶力や認知力、集中力を助けているんですね。

Life Extension, Huperzine A, 200 mcg, 60 Veggie Caps

 iHerbで人気の某メーカーのヒューペルジンAの1カプセルあたりの値段は、ライフエクステンション社のヒューペルジンAの半額以下ですが、あそこのメーカーの品質を私は信頼していません。脳に働きかけるサプリメントなんですから、高くても確かな品質のライフエクステンション社を選んだ方がいいと思います。

 ヒューペルジンAはアセチルコリンの分解を阻害して脳内のアセチルコリンの濃度を高めるサプリです。だからアセチルコリンの原料であるコリンソースサプリメントでは摂らない方がいいと思います。使い終わったアセチルコリンを再利用しているところに、さらに追加のアセチルコリンを投入したら、アセチルコリンが過剰になりかねません。この点はコリンソースの補充が必要なピラセタムとの大きな違いですね。