膝の痛みにはグルコサミンとコンドロイチン

　膝の痛みの原因の一つは関節軟骨がすり減ったことにあります。骨と骨は間にある軟骨で直接触れ合わないようになっています。しかし加齢によって軟骨の生成能力が衰えたり、スポーツで同じ動きを繰り返すことによって軟骨が摩耗したりすることで、軟骨がすり減って骨と骨が直接触れ合うようになってしまいます。そうすると辛い痛みが発生するのです。そこでグルコサミンとコンドロイチンの出番というわけです。この二つはセットで最大の効果を発揮すると覚えておいてください。

　グルコサミンはムコ多糖類の一種です。人間の体内で作られますが、カニやエビの殻に含まれているキチンを加水分解して得ることもできます。甲殻類の殻を日常的に食べる人はあまりいないでしょうし、食品からはわずかしか摂取できません。体内での生成能力が衰えたらサプリメントで補充するのが一番です。グルコサミンは軟骨の材料なので関節軟骨の修復作用があります。ただの痛み止めではなく、軟骨を修復して痛みの原因を元から断ってくれるんですね。変形性関節症や関節炎の予防と改善に効果があると言われています。

　コンドロイチンもムコ多糖類の一種です。ムコ多糖類は山芋のようなネバネバした物質のことだと思っておいてもらって結構です。実際山芋のネバネバにはムコ多糖類のグルコサミンが含まれています。コンドロイチンも人間の体内で生成されますが、加齢とともに生成能力が衰え、充分な必要量を賄うことができなくなります。コンドロイチンは優れた保水力を持っています。軟骨はそのほとんどが水分で占められているので、保水力の高いコンドロイチンが大活躍するというわけですね。コンドロイチンを摂取することで関節軟骨に水分を補充し、弾力性を取り戻すことによって再び関節軟骨のクッション機能を甦らせることができます。コンドロイチンはギリシャ語で軟骨のもとという意味です。まさに軟骨の悩みを改善するためにあるような成分ですね！コンドロイチンは主にサメの軟骨から抽出されています。

　グルコサミンとコンドロイチンはセットで効果が倍増するので、サプリメントでも最初からセットになっています。

Doctor's Best, Glucosamine Chondroitin MSM, 240 Capsules

　グルコサミンとコンドロイチンのサプリメントの定番ロングセラー製品はドクターズベスト社のものです。たっぷり240カプセル入りでこのお値段ですからコストパフォーマンスが良いですね。定番になるのも納得です。このサプリメントにはグルコサミンとコンドロイチンだけでなくMSM（メチルスルフォニルメタン）も一緒に入っています。MSMとは有機硫黄のことですね。硫黄はコラーゲンの構成要素で、コラーゲンはその高い保水力で体に弾力性を与える重要なものです。コンドロイチンと同じように体のクッション機能を高めてくれるんですね。当然、関節の痛みにおいても重要な役割を果たします。硫黄はこのコラーゲンを作るために必須ですが、無機硫黄は体に吸収されにくいのです。その点、有機硫黄は体に吸収されやすいので、体に硫黄をしっかり補給し、ちゃんとしたコラーゲンを作ることができます。ドクターズベスト社のこのサプリメントには無機ではなく有機の硫黄が含まれています。