コエンザイムQ10（ユビキノン、ユビキノール）はカネカ

　コエンザイムQ10は肉や魚といった普通の食品にも含まれ、また人間の体内でも合成されている物質です。その一方で医薬品として用いられてきた歴史もあります。エーザイがかつてはノイキノンという名前で医療用医薬品（心臓用の治療薬）として、現在ではユビテンSという名前で第三類医薬品として販売しているようです。コエンザイムQ10はユビデカレノンとも呼ばれます。心臓のポンプ機能を高めて心臓の働きを良くするために使われてきました。しかし現在ではサプリメントとして購入できるようになっていますが、サプリメントとしては心不全や心筋梗塞、狭心症の予防のためではなく、抗酸化作用やエネルギー産生を目的として摂取されています。若返りが期待されているんですね。

　コエンザイムQ10は自身も強力な抗酸化作用を持っていて活性酸素を除去し老化を防止しますが、役目を終えて酸化したビタミンEをもう一度蘇らせる働きも持っています。ビタミンEは脂質の酸化を防いでくれますが、それと引き換えに自身が酸化してしまいます。ところがコエンザイムQ10があれば、抗酸化作用を失ったビタミンEが復活して、また抗酸化作用を発揮してくれるんですね。

　人間がエネルギーを生み出すためにはATP（アデノシン三リン酸）が必要ですが、コエンザイムQ10はそのATPを作るために必要な補酵素です。コエンザイムQ10が足りないとエネルギーを生み出す効率が悪くなって疲れやすくなってしまいます。コエンザイムQ10は食品から摂ることができることはできるんですが、そのためには肉や魚を大量に食べなければなりません。毎日となるとまず無理です。体内で合成されるので若いうちはそれでいいのですが、20歳をピークに年々減り続けて、40歳以降は急激に減少してしまいます。そこでサプリメントの出番というわけですね。

　コエンザイムQ10のサプリメントはユビキノンとユビキノールの2種類あります。ユビキノンは酸化型、ユビキノールは還元型です。酸化型のコエンザイムQ10を摂取すると、体内で還元型に変換されてから利用されることになります。つまり還元型のコエンザイムQ10はその変換の手間を省いているわけです。だからコエンザイムQ10のサプリメントを摂取するなら、還元型のユビキノールで摂取するのが断然お勧めです！

　コエンザイムQ10は日本の企業しか作っていないので、コエンザイムQ10のサプリメントは全て日本製の原末です。発酵法で作っています。コエンザイムQ10を最初に大量生産して工業化に成功したのは日清ファルマなんですが、現在ではカネカのコエンザイムQ10が最大のシェアを誇っており、品質にも定評があります。コエンザイムQ10を買うならカネカの原末を使用しているサプリメントを買っておけば間違いありません。

Jarrow Formulas, Ubiquinol QH-Absorb, 100 mg, 60 Softgels

　ジャローフォーミュラズ社のユビキノールはカネカの原末を使っています。コエンザイムQ10は水溶性ではなく脂溶性の物質なため吸収率が悪いのですが、ジャローフォーミュラズ社のユビキノールは吸収率を高める工夫をしてあるので、従来のものより遥かに吸収率がアップしています！脂肪分の多い食事の時に一緒に摂るのがお勧めです！