アロニア(チョークベリー)はダイエットベリー
ベリー類は強力な抗酸化作用を持っていることで有名です。ベリー類の抗酸化作用は生活習慣病の予防に効果があると言われています。そんなベリー類の中でも特に有名なのはブルーベリーとビルベリーでしょう。しかし最近アロニアというベリーに注目が集まっています。
アロニアは北アメリカ原産のベリーです。寒さに強い植物なのでロシアでも栽培されています。日本でも北海道や東北で栽培されています。果実の渋味が非常に強いので生食には向いていません。ジャムなどに加工して食べます。しかしこの渋味がアロニアの健康効果の秘密なのです。アロニアはチョークベリーとも呼ばれています。英語のチョークには、喉を締めて窒息させる、という意味がありますが、アロニアのあまりの渋さに喉が締めつけられるようなので、チョークベリーという名前がついた、と言われるくらい渋いのです。しかしこの渋さはアントシアニンのせいなのです。
アントシアニンはポリフェノールの一種で青紫色の天然色素です、ブルーベリーやビルベリーに多く含まれていることで有名です。ところがアロニアのアントシアニン含有量はブルーベリーより多いのです!(ただしアントシアニンにはデルフィニジンやシアニジンなどいろいろ種類があって、単純に量だけで比較できるとは限りません。たとえばブラックカラント(カシス、黒すぐり)にはブルーベリーにはないタイプのアントシアニンが含まれていることがわかっています。ブラックカラントのアントシアニンは毛様体筋の緊張を和らげるというブルーベリーのアントシアニンにはない作用を持っています。)アロニアの果実はブルーベリーのような紫色ではなくビルベリーのような黒色をしているので、そのアントシアニンの量の多さが伺えます。黒色のビルベリーは紫色のブルーベリーより更にアントシアニンが多いですからね。ロシアでは黒い実のナナカマドと呼ばれています。
アントシアニンは植物が紫外線から身を守るために作り出します。そのアントシアニンを摂取すると人間の体も守ってくれます。紫外線が目に入ると活性酸素が発生します。この活性酸素が目にダメージを与えて白内障や緑内障を引き起こす原因となるのです。アントシアニンは強力な抗酸化作用を持っているので活性酸素を除去して水晶体の老化を防いでくれます。また目が光を受け取って脳に信号を送るためにはロドプシンというタンパク質が必要になりますが、アントシアニンはこのロドプシンの再合成を助けるという作用を持っています。目を酷使してしょぼついたりぼやけたりするのは、ロドプシンの再合成が遅れているからなのです。アントシアニンはロドプシンの再合成を促進することによって、目のしょぼつきやぼやけを改善することができます。さらにアントシアニンにはヒスタミンを減少させ花粉症を予防する効果も期待されています。
アロニアにはカロテノイドも豊富に含まれています。これはブルーベリーやビルベリーにない利点でしょう。アロニアに含まれているカロテノイドはベータカロテンとベータクリプトキサンチンです。ベータカロテンは緑黄色野菜に多く含まれている栄養素で、人間の体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは過剰摂取の副作用が深刻なので摂り過ぎに注意しなくてはいけないのですが、ベータカロテンだと必要な分だけ体内でビタミンAに変換されるので安全です。ベータクリプトキサンチンは蜜柑などの柑橘類に含まれている栄養素です。活性酸素を除去する抗酸化作用を持っています。体内の蓄積時間が他のカロテノイドより長いという性質を持っています。
アロニアにはダイエット効果があるということで特に女性からの注目が集まっています。アロニアのカロテノイドには脂肪の代謝を促す働きがあり、ポリフェノールの力によって悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすので、脂肪の蓄積を防ぐ効果があるようです。脂肪の分解を促進し体重を減らす。アロニアは脂肪燃焼系ダイエットベリーだったんですね。
Eclectic Institute, Aronia, 450 mg, 90 Veggie Caps
農薬や化学肥料を使っていないオーガニック(有機栽培)のアロニアをフリーズドライでパウダーにしカプセル化したものです。フリーズドライは一般的なカプセルサプリメントで用いられているスプレードライより更に劣化しにくい加工法なので、アロニアの果実のアンチエイジングパワーを新鮮なままカプセル化することができます。